Sunday, 5 December 2004

車が欲しいぞ part1

[4WD/4輪駆動]
かつては4WDというと悪路走破のための機能で、採用するクルマもクロカン4WDに限られていたが、現在は一般乗用車にも普及。悪路に限らない走行安定性向上を意識した生活4WDや、ハイパワーを生かし切るためのスポーツ4WDとしても認知されている。またそのシステムも通常走行では2WD、切り替えによって4WDとなるパートタイム4WDから、フルタイム4WDへと移行してきた。

[CVS/無段変速AT]
ギア比を無段階に変えられるため、変速駆動ロスが少なく、状況に応じて最適なエンジン回転数を使えるため、燃費のうえでもメリット大。

[直噴エンジン/DI]
直噴は、「直接燃料噴射」の略で、従来のエンジンが吸気管へ燃料を噴射していたのに対し、燃焼室へ直接噴射するもの。機構は複雑になるが、エネルギー効率が向上し、燃費や出力がアップ。三菱GDIエンジンがこれ。

[OHC]
今の自動車用エンジンではほどんどが燃焼室の上にバルブを動かすためのカムを配置しており、この機構をオーバー・ヘッド・カムシャフトと呼ぶ。そのカムシャフトがシングルだとSOHC、吸気側のバルブと排気側のバルブを別々に動かすため、ダブルなのがDOHC(ツインカムともいう)。高回転に向いているためかつてはスポーツエンジンの代名詞だったが、最近は吸排気抵抗を減らすためにバルブの面積を最大限に取ることが求められ、一般的な形式となった。

[VTEC/ブイテック]
ホンダが開発した、エンジンの回転数に応じてバルブを動かすタイミングとリフト量を変更し、より高効率&高出力を求めるシステム。トヨタのVVT、日産のVVL、三菱のMIVECなども同様。最初はスポーツモデルから導入されたが、最近では一般グレードにも普及しつつある。

[インタークーラー]
エンジンへの吸入空気を冷却する機構。空気は温度が高いほど膨張するため、高温では同じ体積でも燃料を燃やすための酸素の量が少なくなってしまう。そこで空気を冷却して体積を小さくしてからエンジンへ送り込み、より多くの燃料を燃やす。強制的に多くの空気と燃料を送り込む、ターボやスーパーチャージャーに効果大。

[エアクリーナー/エアフィルター]
エンジンへ送り込む空気の中に混じったホコリなどを除くためのフィルター。定期的に清掃、交換しないと目詰まりでエンジンの効率が落ちる。

[オイルフィルター]
エンジンオイルの中に混じった燃料の不純物や、金属片などを除去するためのフィルター。交換を怠ると目詰まりでエンジンにダメージ。

[コラムシフト/フロアシフト]
シフトレバーが、運転席横の床から出ているものをフロアシフト、ステアリングコラムに付いているものがコラムシフト。

[駆動方式]
エンジン位置と駆動力を伝えるタイヤの位置によって区別。フロントエンジン/フロントドライブがFF、フロントエンジン/リアドライブがFR。ミッドエンジン/リアドライブがMR。4WDに対して、前後どちらか2輪のタイヤを駆動するものをまとめて2WDと呼ぶ。

[サスペンション]
クルマのボディとタイヤをつなぐ足回り全体のこと。スプリング、ショックアブソーバー、アーム類などから成り、サスペンションの性能は乗り心地や操縦性、安定性を大きく左右。現在は4輪をそれぞれ別々にボディとつなげ、左右のタイヤが固定軸で結ばれていない4輪独立懸架が主流。このなかにもダブルウィッシュボーン、ストラット、マルチリンクなどがある。

[スーパーチャージャー]
エンジンのクランクシャフトの回転力を使い、吸気に圧力をかけてエンジンに押し込み、より多くの燃料を燃やすシステム。低回転からパワーアップの効果が大きい。

[ターボチャージャー/ターボ]
排気ガスの圧力でエンジンに備わる排気タービンを回し、その回転で吸気タービンが吸気をエンジンへ押し込み、より多くの燃料を燃焼させる機構。本来捨てている排気ガスのエネルギーを再利用しているのが効率の面では強み。排気ガスの圧力が低い低速では効果が得にくいので、より小さなタービンを2つ装着したツインターボ、タービン自体を軽量化したセラミックターボなどもある。

[タイミングベルト]
ピストンとバルブの動きを合わせるために、クランクシャフトからカムシャフトへ回転を伝える部品。かつては強度の問題でチェーンが多く使われたが、現在はベルト式が主流となり、チェーンのものも含めてタイミングベルトと呼ぶ。一般的には10万kmごとの交換が目安といわれる。ベルトが切れると、エンジンに大きなダメージを与えることがある。走行距離の多い中古車ではここをチェック。

[ディーゼルエンジン]
軽油を燃料として使うエンジン。エネルギー効率自体はガソリンエンジンよりも高いとされ、地球温暖化の原因となるCO2の排出量も少ないが、振動や騒音が大きくなりがちなことに加え、大気汚染の原因となるNOx(窒素酸化物)やPM(黒煙などの粒子状物質)が多く排出される。

[ディファレンシャルギア/デフ]
差動装置で、クルマが曲がるときに生まれる内側と外側のタイヤの回転差を吸収するための機構。

[LSD/リミテッド・スリップ・デフ]
デフは、スポーツ走行などではその制御が逆効果となり、コーナーで荷重が軽くなった内側のタイヤが空転し、外側のタイヤに駆動力が伝わらなくなってしまう。そこで、その働きを一定に抑え、コーナリング中でも駆動力を外側のタイヤに伝えるのがLSD。スポーツモデルならではのメカニズムだ。

[ハイブリッドカー]
ガソリンエンジン+モーターの組み合わせなど複数の動力源をもつ車。経済性や排出ガスのクリーン化の面ではるかに優れている。

[リーンバーン/気迫燃焼]
ガソリンエンジンの場合、ガソリンと空気の混合比は、異常燃焼や燃焼室の温度が上がりすぎるのを防ぐため理論上求められる理論空燃比よりもかなり濃い状態になっている。これを空燃比をより薄くして理論空燃比に近づけたもので燃費向上や排出ガスのクリーン化に効果が大きい。

[ロータリーエンジン]
ピストンの上下動を回転力に変換するレシプロエンジンとは根本的に違い、楕円形のシリンダーにはめ込んだおむすび型のローターによって、爆発力をそのまま回転エネルギーに変換するマツダのエンジン。回転のスムーズさやハイパワー、コンパクト化が可能なことなどの利点があるが、その反面低速域での扱いにくさや燃費の悪さなどのデメリットもある。

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