Thursday, 20 January 2005

さくらの山




さくらの山に行ったときに撮った一枚で、被写体はPolar Air Cargoです。さて、ワンポイントで目立つ、尾翼にある"Circle P"のマークですが、これを見ても何も思わない人の方が多いでしょう。

ここで、このPolarに関するお話をば。

航空業界では今までにいくつものエアラインが生まれては消えてゆきました。昔、アメリカには1945年に設立されたFlying TigerというAir Cargoがありました。一時代を築いた航空会社でしたが、Frederick Smithが1971年に設立したFederal Expressに吸収されてしまいました。1989年のことでした。1994年にFederal ExpressはFedExと名を変えたのち、220以上の国々に営業拠点を広げ、663機を所有する世界最大の貨物エアラインとして現在に至ります。

Flying Tigerが航空業界に存在していたのは1945から1989年の間だけでしたが、Flying Tigerのメンバー(経営陣からオフィススタッフ、フライトアテンダントにメカニックなど)はこの会社を発展させるために一丸となって働いたのです。Flying Tigerには"Can-do"というスピリットがありました。このスピリットを受け継ぐ会社こそが、そう、1993年に設立されたPolar Air Cargoなのです。Flying Tigerが偉大な航空会社であったことの証でしょう。彼らは機体の尾翼にFlying Tigerのデザインである"Circle T"をいじって"Circle P"としました。そしてFlying Tigerは伝説になったのです。

航空業界は当時のパイオニアであったFlying Tigerや巨大会社であったPAN AM(パンナム)ことPan Americanが消えてしまう程の競争や、最近はあの2001年の9月11日のせいで、厳しい事情が続きますが、個人的に思い入れのあるPolarには頑張って欲しいと思います。

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