Sunday, 6 February 2005

きっかけ

先日のHay feverの続きになるのだが、いつかは夢から実現に変わったきっかけとは一体なんだったのかと。これは二つある。

一つは、中学生の頃、イギリスに家族で旅行に行ったときのことである。街をブラブラしてたら個人経営みたいな小さな本屋を見つけたので、そこで地図を見ようと思ったのだ。すると、立ち読みを始めるやいなや、そこの主人らしきオヤジが明らかに怒りの表情でなにかブツブツ言い出した。もちろん、

何を言ってるかわかりやしない。

自分が立ち読みしている状況と、レジの方を指していたことからして「見たきゃ買ってからにしな、このガキゃ」って感じだったと思うのだが。当時13歳だった俺は大男に上から物言われてややビビってたので、おとなしく地図を戻してその場を去った。でも、なんか気にくわない。もちっと優しく言ってくれても良いではないか。そうすれば英語に関して全く馬鹿な俺でも"I'm sorry"くらいは言えたかもしれないのに。この恨み晴らさでおくべきか~。「ちょっとくらいいいじゃん!」とか「へぇへぇ、すみませんねー」って風に言い返してやりたいっ!と思ったのが一つ目のきっかけである。でもそれって

逆ギレじゃんな・・・

二つ目も過去の話にさかのぼるのだが、私には思い入れのある航空会社(さくらの山参照)がある。なぜ思い入れがあるのかというと、父親が今は無き、そのエアラインに勤務していたからである。飛行機の話をしてくれる父親がかっこよかったのを今も覚えている。

こう書けば、父親に憧れてとか航空会社で働くのに英語が必要だからとか思いそうなもんだが、そうでもなかった。来し方行く末、航空会社に入ろうとは思ってもなかったし、父親のことは実は嫌いだった。親としてどうなのかと子どもの頃から疑問に思ってた。虐待って程ではないけど、ちょっとしたことで殴られたり蹴られたりは当たり前のようにあったし、これに酒が入るともう最悪である。

で、何が一番気にくわないかって、外資系エアラインに勤めてるから、英語が普通に出来るのである。英語が出来るから外資系エアラインに勤めていたのかも知れないが、細かいことはこの際おいとこう。とにかく英語が出来るのが気にくわないのだ。

1. 彼は英語が出来る。
2. 俺が英語に関して馬鹿なのはなんか腹立つ。
3. よっしゃ、俺も英語を勉強するぞ。

とまぁ、これが夢から実現に変わるきっかけだったのだ。英語を学んだことは今の仕事にも役立っているし、もしかして父親と本屋のオヤジには感謝すべきかもしれない。それにしても二つともまぁ、

歪んだ動機でしたこと・・・

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