Friday, 5 August 2005

野球少年

小さい頃は野球が大好きだった。学校から帰るやいなや、近所の同級生を集めて遊んだっけなぁ。昨夜はその時の気持ちを思いだした。

相手がちょっとしたスピードボールだったのと、あまりにも久しぶりに打席に立ったものだから目が慣れぬうちにすでに2ストライクとられた。ここで気分転換ではないけど、左打席から右打席に立ちかえてみた。小学校3年生の時だったか、右打ちから左打ちにスイッチしてから今の今までずっと左打席で打ってきた。右打席に立つのは十何年ぶりだろう。でも、もう打つしかない。

最後のフルスイング

カキーン。手応えあった。やったぜ、この勝負は俺の勝ちだ。これで我が家に平和が戻ってきた。さぁ、後片付けしなくちゃな。これがえらい大変なんだ。あ、とりあえず一つ発見。なんて禍々しいにおいなんだろう。これだから嫌なんだよな。あちゃー、バットも汚れちまった。まぁ、いくらでもあるし、こいつはたたんで捨ててしまえばいいか。

なんかふつうの野球じゃないみたいと気づいたあなた、偉い。結論から言うとバットは丸めた新聞紙、ボールは空飛ぶcockroachです。早い話がゴキブリです。ゴキブリを見かけたからってギャーとはならないけど、決して気分が良いものではないのですぐに始末に取りかかります。普段は掃除機で吸引しますが、今回の奴は空を飛んでいたので、しかたなく撃墜せざるをえませんでした。新聞紙のバットで二回空振りてしまったので、がぜん燃え上がりました。そして三回目で奴を叩くことに成功しました。

しましたが、あまりにもフルスイングしたので、奴の体は砕け散りました。奴が飛び散っていく様がスローモーションではっきり見えましたが、その後、悪臭な奴の遺体を回収せねばならないことに気づいたショックで、どこに飛び散ったのかが思い出せません。跡形もなく飛び散ったのならあきらめもつくのですが、中途半端に分割されたのでこれはマズい。

とりあえず壁に付着した分は回収したのですが、おそらく全体の10分の1程度でしょう。ところが困ったことに残りがどうあがいても見つからない。ここは居間なのに、お亡くなりになったゴッキーの10分の9がどこかにいるのは気分が悪くてたまらない。こころなしか、においは漂ってるような気がする。


結局、あきらめることにした、昨日の蒸し暑い夜。

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